9.1.2 共同利用・共同研究プログラムの実施

共同利用・共同研究拠点としての活動の一環として,地震研究所では,下記の共同利用・共同研究プログラムを実施している.

共同研究においては,課題募集型(一般共同研究)の公募に加え,参加者募集型の公募を特定共同研究として行っている(表1).これは,登録された共同研究課題への参加者を全国から広く募ることにより,関連分野の全ての研究者に共同研究への参加機会を提供し,研究者コミュニティを拡大することを目的としている.共同利用・共同研究の公募は通常年1回行われ,後述する共同利用委員会の審査を経て,採択課題が決定される(表2).経費負担を伴わない施設・設備・資料・データの利用については,随時申請を受け付けている.

2004年度〜2013年度の期間に運営費交付金は約10%減額されているが,この間も,共同利用特別経費は事項指定として2668万円の配分が維持されてきた.これらに加え,2012年度からは,共同利用委員会からの所内予算追加措置提案に応じて,共同利用・共同研究の国際化・学際化の推進による活性化を目的とした経費として,年間約300万円〜800万円が所長裁量経費から充当されている.採択課題総数は年間60〜80件である.共同利用実施状況,採択状況,参加状況,施設・設備・資料・データの利用状況,研究集会の実施状況を表3表4表5表6表7に示す.