10.3.3 研究成果発信

研究者,学術行政関係者,及び社会一般という各方面に向けて,非常に多くの研究成果が本センターから発信されている.先ず,研究者への情報発信としては,学術論文及び学会発表がもっとも重要である.センター専任教員4名が2010-2013の4年間に,発表した査読付き論文は50編であり、表7に示すように,毎年平均で約10〜20編の論文を発表している.これらの論文の質については,表1の受賞の中に,論文賞が3件あることから,高いレベルをもつものと自己評価している.また,論文を単に発表するのみならず,学術雑誌の編集にも,4件の貢献がある(表8). 学会講演については,表3に示すように,4年間で8回の招待講演をしている.さらに,国際会議の企画や,学会分科会のセッション・コンビーナーも積極的に務めることにより(表9),高エネルギー素粒子地球物理学の一層の発展に貢献している.

高エネルギー素粒子地球物理学にとって,研究者同様に重要なステーク・ホルダーとして,学術行政関係者,学生,マスメディア,及び社会一般を忘れてはならない.これらの方に向けて,センターの研究活動をわかりやすく解説した「CHEER news」を,年2回発行するとともに,2年に1回程度,年報を発行している(表10).一般講演会も随時実施し,マスメディア報道にも積極的に応じている(表11).

これらの広報・アウトリーチ活動が何らかの効果を生み出すには,ある程度の時間がかかることが容易に想像されるので,今後も粘り強く,情報発信を継続していくつもりである.