10.4.2 予算計画と外部資金獲得状況

シミュレーションを根幹に置く研究活動のため,人件費を除く本センターの主要経費は,計算機の整備・利用と人件費である.大型計算機として,京コンピュータとその後継のスーパーコンピュータ,地球シミュレータ,EICが原則,無料利用できる.これに加えて東京大学情報基盤センターのFX10等,外部大型計算機を利用する場合でも100万単位の利用費である. 本センターの現有の大型並列計算機とPCクラスタには,年間500万から1,000万程度の投資を続けてきた.さらに,獲得した科研費基盤研究(S)を使って,2016年度に5,000万程度の投資をする予定である.当面,問題はない.一方,維持管理費を考えると,EICの利用・運営も関連するが,本センター所有の大型並列計算機等の計算機資源の運営には熟慮が必要である.陳腐化しないことが重要である.

本センターは,京コンピュータと「都市の脆弱性が引き起こす激甚災害の軽減化プロジェクト」等の大型プロジェクトの他,複数のプロジェクトに関わっており,外部資金の獲得状況は,本センターの経費からみて,十分良好と判断される.また,2014年度には,別の大型プロジェクトの参加も見込まれている.繰り返しであるが,科研費基盤研究(S)も2013年度に獲得しており,基盤的な研究も進めている.なお,2014年4月の時点で,センター教員(特任助教も含む)全員が科研費を獲得している点は特筆すべきである.