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東京大学地震研究所では、地震や火山噴火などの地学現象の解明や、地球内部構造の理解を目指して、
様々な研究を行っています。研究成果を紹介し、地球や地震について、より理解を深めていただくため に、毎年、
学生や一般の方々を対象とした公開講義・一般公開を実施しています。 今年度のテーマは、「大地に刻まれた歴史」です。
地震や火山噴火を理解するためには、最新の観測データを利用することはもちろんですが、地震によってつくられた地形や火山噴出物など、
過去の地震や 火山噴火の痕跡を利用することが重要です。公開講義では、遺跡の発掘調査から明らかとなった
イタリア・ヴェスビオ火山の活動や、津波が運んだ堆積物の調査からわかった日本の巨大地震の歴史について、
わかりやすくお話しします。このような研究は、将来の大地震や火山噴火がどのようなものになるかを予 測するためにも利用されます。
このほかにも、今年、大きな被害をもたらした、中国四川省の地震や岩手・宮城内陸地震の最新の解析 結果の紹介や、
実験展示、ミニ講演会(なまずカフェ)を行います。地震や火山噴火についての疑問を、 研究者に直接聞くチャンスでもありますので、
この機会にぜひ足をお運びください。教職員、大学院生一同、皆様のご来訪を心よりお待ちしております。
2008年度 一般公開実行委員長 加藤尚之
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