ウェブサイト立ち上げ: 2009年8月11日(火)
最終更新日: 2009年8月26日(水)
2009年8月11日午前5時7分ごろ,駿河湾にてM 6.4(USGS解による)の地震が発生しました.この地震により,静岡県で最大震度6弱の揺れが観測され,関東・甲信越を始め広い範囲で有感地震となりました.また,駿河湾などで津波が観測されました.
この地震についての速報をとりまとめ,随時更新してまいります.(アウトリーチ推進室)
【更新情報】
- 「駿府城の石垣の被害」を掲載しました(26日)
- 「震源過程インバージョン」を掲載しました(25日)
- 「余震観測と余震活動」を掲載しました(22日)
- 「気圧計の記録」を掲載しました(20日)
- 「余震活動」を更新し,時間推移をアニメーションにしました(16日)
- 「過去の地震活動」を掲載しました(16日)
- 「GPS観測の解析結果」を掲載しました(12日)
- 「天保12年3月2日駿河久能山地震について」を掲載しました(12日)
- 「煤書き記録」を掲載しました.(12日)
- 「GRiD MT 広帯域波形記録画像 J-array観測波形」を掲載しました(11日)
- 「強震動グループによるまとめ -その2」を掲載しました(11日)
- 「強震動グループによるまとめ -その1」を掲載しました(11日)
【概要】
震源の位置・地震の規模・種類
- N34.8,E138.5,深さ20km,Mj 6.5 (気象庁)
- スラブ内地震(逆断層成分・横ずれ成分を含む)
想定東海地震との関係(気象庁発表)
- 想定東海地震ではない
- マグニチュードが大きく異なること(想定東海地震ではM8程度を想定しているが,今回の地震はM6.5である)
- スラブ内地震であること(想定東海地震はフィリピン海プレート上面でのプレート境界地震)
- 想定東海地震を直接的に誘発するものではない(気象庁 11時20分発表)
【強震動グループによるまとめ -その1】
【強震動グループによるまとめ -その2】
【余震活動】
【GRiD MT 広帯域波形記録画像 Jarray 観測波形】
地震研究所には100年前に開発され,今も稼働している大森式地震計を始めとした煤書きの地震計があります. (ラボツアーや一般公開にお越し頂いた方にはお馴染みの地震計博物館です.)煤書きの地震計で今回の地震が記録されました.
以上,渡邉篤志・宮川幸治 技術職員による
東海稠密アレイプロジェクト:「GPS大学連合」による共同研究
1Hzサンプリングの観測と解析:東大地震研,静岡大とNGSの共同研究東海稠密アレイの観測点網,並びにテレメータ点を図1に示す.テレメー タ点は9点.観測データは東大地震研に収録されるが,今回は緊急観測・解析の ためNGSのサーバに収録し,ストリーミングデータをRTNetソフトウェアで解析した.
図2に基線解析による1Hzデータの解析結果の一部を示す.静岡大(TK01)を基準として住吉小(TJ22)と千浜小(TJ28)の変位をプロットしたものである.(縦軸の単位はmm.)
以上,加藤照之教授による
【気圧計の記録】
関東地域に設置してある気圧計6点で,地震動に伴う気圧変動が観測されました.
以上,西田究助教による
【余震観測と余震活動】
余震を観測するため,臨時観測点2点を設置しました.解析の結果,下図の余震分布が得られています.
以上,地震地殻変動観測センターによる
【震源過程インバージョン】
強震波形を用いた震源過程インバージョン解析を行いました.
以上,横田裕輔(修士課程2年)・他による
【この地域の過去の地震活動】
【リンク】
- 気象庁
- 防災科学技術研究所 「2009年8月11日 駿河湾の地震」
- 国土地理院
- 名古屋大学大学院環境学研究科附属地震火山・防災研究センター
- USGS アメリカ地質調査所 “Near the South Coast of Honshu, JAPAN”