太平洋プレートの深い場所(数百キロ)で地震が起こると、震源から遠く離れた場所で揺れが大きくなる「異常震域」と呼ばれる現象が起こることが知られています。太平洋岸の帯状の地域で大きります。プレートが地震波を効率的に伝えるために生じる現象です。
単純化のためS波でけが伝わることにします。図中斜めの線に囲まれた細い領域がプレートに対応し、周りより地震波速度が周りよりも1.4倍速く、上部の層では0.8倍程度の設定です。またプレートはマントルに比べ減衰が小さいと仮定しました。震源がプレート内(図中1)に存在する場合は、プレート内に捕捉され、効率的に伝播していきます。補足された波が、異常震域での揺れに対応します。
現実にはもう少し複雑で、詳しくは、 古村さん の解説を参考にしてください。プレート内の散乱帯の効果も大きいことが明らかとなっています。
計算の詳細: 計算には空間4次時間2次のスタッガードグリッドを使用。外側にはスポンジレイヤーを起きました。