西田究 東京大学地震研究所 数理系研究部門
〒113-0032東京都文京区弥生1-1-1
東京大学地震研究所 数理系研究部門
E-mail: knishida (at) eri.u-tokyo.ac.jp
研究テーマ
研究方針
- 他の人にはノイズ、私には宝の山
研究テーマ
私たちは、大量の地震計・気圧計・水圧計などのデータを丹念に解析し、 ノイズと思われていた記録の中から新たな振動現象を探り当て、 その謎の解明を目指しています。その際、大気-海洋-固体地球の大きな枠組みで 現象を捉える事が重要です。具体的な研究テーマは大きく分けて2つあります。それぞれ、(1)地震以外が引き起こす地球の振動現象の励起メカニズムについての研究、(2)地震以外の地球の振動を使って地球内部構造推定とその時間変化の検出です。
1) 何が地球を揺すっているのか?
まだ、どのように大気・海洋現象が固体地球を揺すっ ているかに関して未解明な事が多く、大気-海洋-固体地球の大きな枠組みでの研究が進行中です。一緒に 謎に迫ってみませんか ?
2) "地震"以外の揺れを使った地球内部構造の推定: 地震波干渉法
- 嵐を使った地球内部構造推定に向けて
- 時間変化をモニタリング:環境地震学に向けて
地球の内部を調べる際に地震が起こるのを待つ必要が無いというのは、この手法の大きな強みです。 地動ノイズを観測し続けてさえいれば、時々刻々と地球の内部構造の時間変化をモニタリングする事が 可能となります。火山噴火や、地震現象にともなう地震波速度構造の検出し、その物理メカニズムを解 明することが大きな目的です。今世界的にはさらに、多くの関連研究分野 (氷床・水文学・海洋物理学)を 巻き込み、環境地震学として新たな研究分野が生まれつつあります。日本には長年のデータの蓄積があ ります。環境地震学の創出をめざしてみませんか?
本研究室ご希望の方へ
進学先として興味がある方は、気軽に研究室を訪問して下さい。 他大学からの学生も歓迎です。- 大学院生の受入: 東京大学大学院の理学系研究科地球惑星科学専攻
- もう少し詳しい研究紹介 (pdf)
最新情報
- AGU’s Outstanding Reviewers of 2022に選ばれました
- GJI のOutstanding reviewers 2022に選ばれました。
- 第36回(2019年度)井上学術賞を受賞しました (2020 1/15)
- AGU’s Outstanding Reviewers of 2019に選ばれました (2020 6/19)
- AGU’s Outstanding Reviewers of 2018に選ばれました (2019 6/4)
- 第3回地球惑星科学振興「西田賞」を受賞しました (2019 5/31)
- AGU’s Outstanding Reviewers of 2017に選ばれました (2018 6/4)
- 研究紹介 大西洋の爆弾低気圧によって励起された脈動実体波(2016/9/8)
- サイエンス誌に論文が掲載されました 表紙にも選ばれました。 (8/26/2016)
- 受賞 日本学術振興会賞・日本学士院学術奨励賞を受賞しました
- 研究紹介 西之島の空振モニタリング(12/9/2015)
- 講義情報(全学体験ゼミナール)を更新しました
- 論文リスト更新しました
- "地球自由振動"の解説ページを更新しました(8/9/2014)。
- 地震研ニュースレターPLUS18号に "地震以外のゆれから地球内部を探る"が掲載されました。(2014年3月)
- なゐふる96号に"地球の貧乏揺すりから地球内部を探る"が掲載されました。(2014年1月)
- "地震波干渉法"の解説ページ作ってみました。
- "地震波の伝搬:反射・屈折波 (2層構造の場合)"の解説ページ作ってみました。
- 研究紹介 常時地球自由振動の相互相関解析によって 明らかにされた、全球的に伝わる実体波 (4/17/2013)
- 研究紹介 庄内平野で観測された奇妙な微動 (11/30/2012)
- Love波の説明のページ作ってみました。
- Rayleigh波の説明のページ作ってみました。
- 関東で記録された新燃岳噴火に伴う空振の解説を追加しました(2012/10/1)
- 論文リスト更新しました(2012/10/1)
- 実体波の説明のページ作ってみました。
- 研究紹介の追加。地震学会での講演スライドをアップしました。(11/18/2010)
- 地下構造可視化システム(産総研) で日本列島下のS波構造(Nishida et al., 2008)が公開されました。
- 地震以外の"揺れ"から探る地球内部構造, JGL, vol. 6, No.1, p 7-9, 2010へのリンクを追加(6/15/2010)
- チリ地震で観測された表面波のディレクティビテイを追加(3/8/2010)
- サイエンス誌に論文が掲載されました (10/2/2009)