Kiyoshi Baba @ Earthquake Research Institute, The University of Tokyo

海底電位磁力計(OBEM)

OBEM解説

海底電位磁力計(Ocean bottom electromagnetometer; OBEM)は、耐圧容器に封入した磁力センサーで磁場3成分の変動を、四方に伸びるパイプの先端に取り付けられた電極間の電位差の変動を計測します。6500mの水深にまで耐えられるので、世界のほとんどの海域に設置することができます。測定間隔1分で約1年間の計測が可能です。海面から自由落下させて海底に設置します。船より音響信号を送って錘を切り離し、自己浮力で海面まで上昇させて回収します。
地震研究所では、現在21台のOBEMを運用しています。

歴代OBEM

地震研究所が所有・運用してきた歴代のOBEMたち。時代を経るごとに小型化されてきました。耐圧容器内の磁力センサーや電位差計、記録装置についても高性能化されてきています。

 

OBEM20122013年~現在

OBEM2005_lowtype2008年~現在

OBEM2005_hightype1999年~2008年

OBEM-MELT1990年~2009年

 

OBEM開発の歴史はさらに遡ります。先達のご尽力により、今日の観測態勢が確立されました。

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