二相系での粒成長則を、特に、二相目分率が入ってくる粒成長の構成則を決定するために、エンスタタイト分率を0から40%変化させ、フォルステライトおよびエンスタタイトの粒成長を実測した(Fig.4&5参照)。試料内ポアが実質ゼロという非常に精度の高い実験がはじめて可能となり、エンスタタイト分率が多くなるにつれて、フォルステライトの粒成長が遅くなることが分かった。また、フォルステライトとエンスタタイトの粒径比とエンスタタイト分率にきれいな関係(ゼーナー則)が見出された。橘の修士論文として完成され、Hiraga
et al. (2010 EPSL)としてまとめられた。変形集中帯がいかに保存されるかが、この中で議論されるている。