Coordinating Committee of Earthquake and
Volcanic Eruption Prediction Researches

災害の軽減に貢献するための
地震火山観測研究計画

News お知らせ

EVENT

災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画(第3次) 令和6年度成果報告シンポジウム【日程】

本年度は、下記3日間の日程で、口頭・ポスター発表とも対面中心の開催予定です。詳細につきましては、今後検討してご案内いたします。ご予定の程よろしくお願いいたします。
日時:令和7年(2025年)3月5日(水)~7日(金)
場所:東京大学武田ホール + Zoom中継(口頭発表のみ)

MEDIA

パンフレット「関東地震・南海トラフ地震に備える」

大正関東地震から100年 昭和東南海・南海地震から77年を迎えて「関東地震・南海トラフ地震に備える」パンフレットを刊行しました。

パンフレットはこちらのページ

REPORT

令和5年度の「観測や開発したソフトウエア等のメタ情報」を公開しました

「研究成果共有データベース」の「観測や開発したソフトウエア等のメタ情報」に、令和5年度の各課題の報告書を元にした「令和5年度(2023年度) 調査・観測等一覧」「令和5年度(2023年度) 開発したソフトウェア等一覧」を公開しました。

研究成果共有データベースはこちらのページ

TOPICS

災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画(第3次)が令和6年4月より始まりました

令和5年12月、科学技術・学術審議会総会より関係大臣に、「災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画(第3次)の推進について」が建議されました。地震・火山噴火予知研究協議会は、全国の大学、研究機関、行政機関等と連携・協力して、令和6年4月よりこの新たな5か年計画を推進していきます。

【研究課題一覧はこちらのページ】

About 地震・火山噴火予知研究協議会とは

文部科学省 科学技術・学術審議会(文部科学大臣の諮問に応じて科学技術の総合的な振興や学術の振興に関する重要事項についての調査審議等を行う)で策定・建議された「災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画(第3次)」(令和6-10年度)を、大学、研究機関、行政機関等が連携・協力して実施するために、東京大学地震研究所に設置された組織です。

Achievements 成果

【能登半島の地震活動】

能登半島の北東端部の地震活動について、震源分布を調べると、2023年M6.5の地震前に浅部への移動がみられた。一連の地震活動の発生には地殻内流体の上昇が関与していた可能性が示唆される。(a) 解析領域。(b) 震央分布と 2023年M6.5地震の地震時すべり分布(緑のコンター。単位は m)。丸の大きさは断層のサイズに相当する。M6.5地震の震源を含む面構造内 (dの破線から1 km以内)で発生した地震の発生順をカラースケールで表している。 (c) 地震の発生時と震源の深さとの関係。M6.5地震の震源を含む面構造内で発生した地震のみを示す。(d) 震源の断面図。測線の位置と範囲は、それぞれ (b) の実線と点線により示される。紫の線でM6.5地震の主破壊域 (すべり量≥0.12 mの範囲)を表す(Yoshida et al., 2023をもとに作成)。

【プレート境界面上の滑りの時空間変化の把握】

長期的SSEの時間発展。(左図)2018年から2022年の間に南海トラフ沿いの非定常地殻変動から推定したプレート境界での累積のすべり量分布(カラースケール)。青い矢印は各地点のすべりの方向と大きさを、赤枠は右図のグラフそれぞれの範囲を示す。(右図)左図の赤い領域ごとの累積モーメントの時間変化。右側の縦軸は、地震モーメントで示した値である。四国中部の縦線は短期的SSEの発生時期を示す。四国中部、豊後水道で2019年始めに長期的SSEが発生したことがわかる。また、日向灘南部では長期的SSEが2020年半ばから2021年半ばにかけて発生したこと、種子島沖では2019年種子島沖地震(M6.4)[黒点線]の余効すべり後に短期的SSEが発生したことがわかった。なお四国中部では、2019年以降、長期的SSEの発生期間中に短期的SSEが発生し、両者が共存していると考えられる。

【研究者の方へ】

本事業費を使用して得られた研究結果を論文等に発表する際には、以下の例を参考に、日本語の場合は「文部科学省」を、英語の場合は「the Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology」または「MEXT」を含めて謝辞に記して下さい。
・日本語:本研究は文部科学省による「災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画(第3次)」の支援を受けました.
・English: This study was supported by the Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology (MEXT) of Japan, under its The Third Earthquake and Volcano Hazards Observation and Research Program (Earthquake and Volcano Hazard Reduction Research).