固体地球科学を研究する面白さの一つは、地球を作っている物質の性質そのものにまだわからないことがたくさんあるということです。われわれの研究室は、そのような未解明の物性を明らかにすることにより、地球のダイナミクスや地球観測量を説明・解釈するための新しい視点を提案することを目指しています。特に、水やメルトなどの流体相や微量元素など、いわば地球の「不純物」が地球の流動特性や様々な観測量に与える影響には、重要でかつ未解明の点が多くあり、研究室の重要テーマとして取り組んでいます。
これまでの主な成果はこちらをご覧ください(PDFでご覧になれます)。
石の上に3年どころか、地震研に来てもう5年を数えるようになった。実験室を立ち上げ、ようやく地震研発の研究成果を産むことができ、地に足がついた研究室が出来つつあるかなと思い始めたら、足元がグラグラと。大地動乱の時代が幕開けた。ここで我々はどうでるか。ここで列記する研究内容は、この時代の要請に答えるものなのか、それともそんなことを気にせず、我動せずで行くか、そんなことも学生と考え、研究をシュクシュクと進めていきたい。----2011年4月
石の上に3年どころか、地震研に来てもう10年(記念年、失念してた)をふっとばし、もう少しで15年(!)を数えるようになってしまった。東大構内の粗大ゴミ集積場を定期的に周っては使えるものを拾い(おかげで今でもその癖が治らない。。。)、ウブウブ(ヨボヨボ)の実験室を立ち上げ、初成果を論文(涙)、なんて遠い思い出である。今、実験室を見渡すと、自分は使い方すらわからず(ナサケナイ)、学生はホイホイと使いこなしている実験機器すらある。そんな充実した体(?)までなってと、これまた遠目で感傷に浸っていたら、明日から実験室立ち入り禁止。見えない敵の出現にオロオロと。視界ゼロの時代が幕開けた。ここで我々はどうでるか。ここで列記する研究内容は(すみません、ちゃんと更新します)、この時代の要請に答えるものなのか、それともそんなことを気にせず、我感(染)せずで行くか、そんなことも学生と考え、研究をシュクシュクと進めていきたい。----2020年4月