金曜セミナー(9月11日)干場充之氏

金曜セミナー 9月11日16−17時 第一会議室


干場充之(気象研究所)


揺れから揺れを予測する:データ同化・リアルタイムShake-map・波動伝播シミュレーションを用いた“揺れの数値予報” ~次世代の緊急地震速報を目指して~



 現在の緊急地震速報をはじめ,世界中の多くの地震動即時予測の方法では,震源位置とマグニチュードなどを迅速に推定し,その後に,震源距離とマグニチュードから各地の揺れを予測する,という考えに基づいている.この震源情報の即時推定とは異なる考え方で,揺れから揺れを直接予測する考え方を提案する.データ同化を用いて,現時点での波動場をなるべく正確に把握(リアルタイムShake-map)し,波動伝播の物理(波動伝播シミュレーション)に則り未来の波動場を予測するものである.
これは,微分方程式の解法という観点からに見ると,初期値をなるべく正確に把握し,支配方程式に従って未来を予測する,というもので,天気の数値予報の考え方と似ている.いわば,“揺れの数値予報”に相当するものである.