2015年9月16日チリの地震により発生した津波

ウェブサイト立ち上げ:2015年9月17日
最終更新日:2015年9月18日

南米チリで、2015年9月16日7:54 p.m頃(現地時間)M8.3の地震がありました。(USGSによる)

この地震により発生した津波が、日本に到達する可能性があります。


 

(地震火山情報センター:Aditya Gusman/佐竹健治)

震源モデル

W phaseに基づいて導かれた単一断層モデル。走行、傾斜およびすべり角は震源メカニズムによる。断層の長さ、幅およびすべり量はW phase地震モーメントより推定。

 

走行 = 356°走行
傾斜= 28°
すべり角 = 79°
セントロイド深さ= 25 km
地震モーメント = 2.13E+21 N.m (Mw 8.2)
断層長= 160 km
断層幅= 80 km
すべり量= 4.5 m

W phaseセントロイドモーメントテンソル解に基づいて導かれた単一断層モデル(黒い長方形)によって生成された、2015年チリ地震の海面変形。黄色い☆はセントロイド位置を示し、ビーチボールは震源メカニズムを示す。
W phaseセントロイドモーメントテンソル解に基づいて導かれた単一断層モデル(黒い長方形)によって生成された、2015年チリ地震の海面変形。黄色い☆はセントロイド位置を示し、ビーチボールは震源メカニズムを示す。

 

TM1とTM2で観測された津波と予測の対比

tsunamits_tm_zoom

 


 

(観測開発基盤センター:酒井慎一)

釜石沖に施設されている海底ケーブル式の地震計システムによる捉えられた海面変動

海底水圧計は、海溝側のTM1が陸から約76kmの水深約1600mに設置され、 陸側のTM2は約47kmの水深約1000mの海底に設置されている。

横軸:9月18日の時刻 縦軸:海面の高さ。単位はcm
横軸:9月18日の時刻
縦軸:海面の高さ。単位はcm

 

 


(地震火山情報センター:佐竹健治)

チリ津波の伝播時間

図中の数字は地震発生時(今朝8時頃)からの時間(hour)
図中の数字は地震発生時(今朝8時頃)からの時間(hour)
plot_max
チリ津波の波高分布の予想図

 

今朝のチリ地震からのTM1, TM2での予測波形

 横軸は地震発生時(日本時間の7時54分)からの時間(hour)。 明日朝5時30分過ぎから振幅数cm(第1波は1cm程度)の津波が予想されます。

D32402
DART 32402 での波形比較とTM1とTM2において予測されている津波高(黒:実際の記録 赤:予測)
 今朝のチリ地震からのTM1, TM2での予測波形。横軸は 地震発生時(日本時間の7時54分)からの時間(hour)

今朝のチリ地震からのTM1, TM2での予測波形。横軸は 地震発生時(日本時間の7時54分)からの時間(hour)