談話会・セミナー

第992回地震研究所談話会開催のお知らせ

下記のとおり地震研究所談話会を開催いたしますので、ご案内申し上げます。
今回もコロナウィルス感染対策として、地震研究所の会場での開催は行いません。
WEB会議システムを利用した参加のみとなります。参加に必要な設定URL・PWD
については、参加をご希望される方宛に別途ご連絡をいたしますので、共同利用担当宛
(k-kyodoriyo@eri.u-tokyo.ac.jp)お問い合わせください。

なお、お知らせする設定URLの二次配布はご遠慮ください。また、著作権の問題
がありますので、配信される映像、音声の録画、録音を固く禁じます。

               記

日  時  令和2年5月15日(金)午後1時30分~ 
      インターネット WEB会議

1. 13:30-13:45
演題:スロー地震を対象とした比較沈み込み帯学:NZヒクランギと南海トラフ沈み込み帯
【所長裁量経費成果報告】
著者:○望月公廣・上嶋 誠・小原一成
要旨:NZヒクランギ沈み込み帯で実施した海域地震観測、および陸域に展開した電磁気観測の
現況に加え、科研費新学術領域研究「スロー地震学」における国際共同研究の展開について
報告する。

2. 13:45-14:00
演題:地磁気を使った津波巨礫の移動年代測定
著者:○佐藤哲郎、中村教博(東北大学高度教養教育・学生支援機構)、
後藤和久(東京大学理学系研究科)、山田昌樹(信州大学理学部)、
長濱裕幸(東北大学理学研究科)
要旨:地磁気年代測定を用いて、沖縄県石垣島、大分県別府湾、トンガ王国に存在する
津波巨礫の移動年代推定を試みた。その結果を報告することとする。

3. 14:00-14:15
演題:日本海溝アウターライズ・プチスポット海丘近傍における熱流量異常と間隙流体循環
【所長裁量経費成果報告】
著者:〇山野 誠、川田佳史(東北大学災害科学国際研究所)、佐々木肯太(構造計画研究所)
要旨:海溝海側のプレート表層部での水と熱の動きを調べる研究の一環として、
アウターライズ上の海丘近傍で行った詳細な熱流量測定の結果を報告する。

4. 14:15-14:30
演題:ダイオプサイドの拡散クリープ
著者:Subhajit GHOSH・小泉早苗・〇平賀岳彦
要旨:通電焼結法で合成された極細粒ダイオプサイド多結晶体を高温変形実験に用いることで、
下部地殻主要鉱物である単斜輝石の拡散クリープ則を確立した。

5. 14:30-14:45
演題:実験との比較による火砕流二層モデルの検証【特任研究員成果報告】
著者:〇志水宏行(防災科学技術研究所)、小屋口剛博・鈴木雄治郎、Ermanno BROSCH・
Gert LUBE (Massey University)
要旨:Shimizu et al. (2019, JVGR)によって開発された火砕流二層モデルを、2つの実験で
形成された流れ(1: 粒子濃度の成層構造をもつ流れ(Lube et al., 2015);
2: 高濃度粒子流(Girolami et al., 2008))と比較し、両実験で観察された流れの性質
について考察した。

○発表者
※時間は質問時間を含みます。
※談話会のお知らせが不要な方は下記までご連絡ください。

〒113-0032 東京都文京区弥生1-1-1 
東京大学地震研究所研究支援チーム
E-mail:k-kyodoriyo@eri.u-tokyo.ac.jp
※次回の談話会は令和2年6月19日(金)午後1時30分~です。