下記のとおり地震研究所談話会を開催いたします。
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ありますので、配信される映像・音声の録画、録音を固く禁じます。
記
日 時: 令和5年3月17日(金) 午後1時30分~
開催方法: インターネット WEB会議
1. 13:30-13:45
演題:情報科学-固体地球科学融合研究プロジェクト部 活動報告 【所長裁量経費成果報告】
著者:○長尾 大道、情報科学-固体地球科学融合研究プロジェクト部メンバー
2. 13:45-14:00
演題:地震波形の全体・局所領域に対する複数の深層学習モデルを統合した地震検出手法
著者:○徳田智磯・長尾大道
要旨:既存の検出手法(GPD)を発展させ、地震波形全体の情報に加え、波形の局所情報をモデルに取り入れることにより、より精度よく地震を検出できる手法を開発した。
3. 14:00-14:15
演題:多方向ミュオグラフィによる伊豆大室山火砕丘の三次元密度トモグラフィ
著者:○宮本成悟、長原翔伍(神戸大学)、森島邦博・中野敏行(名古屋大学)、
小山真人(静岡大学)、鈴木雄介(STORY)、市川雅一
要旨:火砕丘は火山の基本的な形態の一つであり、その詳細な内部構造や形成時のマグマの動きを明らかにすることは、噴火の性質を理解する上でも、火山災害の軽減のためにも重要である。我々は、大室山火砕丘の3次元密度構造を明らかにするために、多方向ミュオグラフィ調査を実施した。火山の周辺11ヶ所に多方向ミュオグラフィに最適化された原子核乾板検出器を設置しました。原子核乾板に記録されたミューオンの飛跡は、高速自動読み出し装置で読み取られた。得られた10方向のミュオグラフィ画像に線形インバージョンを用いることで3次元密度構造を推定した。この観測結果と先行研究による地形・地質学的な制約から、見つかった高密度領域はそれぞれ火砕丘の中央火道、そしてそこから伸びる3方向の放射状ダイクと推察されます。西方向に伸びるダイクは西麓の小さな溶岩流を作り、南方向に伸びるダイクは小さな側面噴火を起こし、小火口を形成したと推察した。Nagahara, Miyamoto, Morishima, Nakano, Koyama, Suzuki, “Three-dimensional density tomography determined from multi-directional muography of the Omuroyama scoria cone, Higashi–Izu monogenetic volcano field, Japan.” Bull Volcanol 84, 94 (2022). https://doi.org/10.1007/s00445-022-01596-y
○発表者
※時間は質問時間を含みます。
※既に継続参加をお申し出いただいている方は、当日zoomURLを自動送信いたします。
※談話会のお知らせが不要な方は下記までご連絡ください。
〒113-0032 東京都文京区弥生1-1-1
東京大学地震研究所 共同利用担当
E-mail:k-kyodoriyo(at)eri.u-tokyo.ac.jp ※次回の談話会は令和5年4月21日(金) 午後1時30分~です。