着任セミナー(2024年2月16日)白濱吉起(地震予知研究センター)

タイトル:
変動地形学的研究手法を用いたプレート収束帯のアクティブテクトニクスの解明

要旨:
プレート収束帯では活発な地殻変動が生じており、変動のスケールに応じた多様な変動地形が形成される。プレート収束帯の地殻構造の解明や構造発達の過程の解明には、こうした変動地形についての知見が必要不可欠である。私はこれまで、チベット高原や日本列島のようなプレート収束帯に位置する地域の活断層や活構造を対象に、変動地形学的研究手法を用い、その背後にあるテクトニクスの解明を試みてきた。特に、変動地形研究において様々な応用の期待される手法として宇宙線生成核種を用いた分析手法に着目し、それらを活用した研究を進めている。
本発表では、まず、活断層を対象とした研究として、2016年熊本地震に伴い活動した布田川断層帯や日奈久断層帯において実施した断層活動性調査の結果と得られた知見について述べる。次に、宇宙線生成核種を用いた変動地形研究として国内外で実施した研究について紹介する。最後に、今後の展望として宇宙線生成核種を用いた分析の応用手法とそれらを用いた研究展望について紹介する。