3月29日、弥生講堂で開催。去年の秋に出現した西之島、その島に注目し続けてきた、火山噴火予知研究センターの前野深助教による『火山島の誕生と成長を探
る!』と、予測モデルの向上を目指すプロジェクトについて、地震火山情報セン
ターの鶴岡准教授による『統計地震学の今-日本における地震発生予測検証実験を例にして-』。この2つのトピックについて講義がされました。
【受賞】前田拓人 助教が科学技術分野の文部科学大臣表彰若手科学者賞を受賞
前田拓人 助教が、平成26年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰若手科学者賞を受賞しました。
「地震波と津波のモニタリングとシミュレーションの融合研究」が、高く評価されたものです。
業績名:地震波と津波のモニタリングとシミュレーションの融合研究
【受賞】波多野恭弘 准教授が第19回日本物理学会論文賞を受賞
波多野恭弘 准教授が、「2014年 日本物理学会論文賞」を受賞しました。
論文題目:Scaling Properties of Granular Rheology near the Jamming Transition
著者:Hatano Takahiro
田中宏幸教授らの論文がNature Communicationsに掲載
活動的な火山の内部を透視活写
―薩摩硫黄島のマグマの動きを動画で初めて捉えることに成功―
著者:Hiroyuki K.M. Tanaka*, Taro Kusagaya, Hiroshi Shinohara
Nature Communicationsに掲載
“Radiographic visualization of magma dynamics in an erupting volcano”
http://www.nature.com/ncomms/2014/140310/ncomms4381/full/ncomms4381.html
成果概要
火山の大規模噴火は時として社会のシステムに大きな影響を与えるため、高精度な噴火及び噴火推移の予測が重要である。これまでに、宇宙線に含まれる素粒子ミューオン(注1)を用いて物体を透視するイメージング技術(ミュオグラフィ)を用いて、浅間山、エトナ火山など世界の活動的火山の透視画像が得られてきた。しかし、これらは全て静止画像であり、流路内のマグマの時間変動をとらえることが不可能であった。
東京大学地震研究所の田中宏幸教授らは世界に先駆けてミュオグラフィによるマグマの上昇下降のレントゲン動画撮影に成功した。動画撮影には、火山の内部のマグマの動きを捉える検出器の信号対雑音比を100倍以上向上した、多層式ミュオグラフィ検出器の開発が鍵となった。新しく開発した検出器を用いて、2013年6月4日に噴火警報が発令された薩摩硫黄島内部のミュオグラフィ透視動画を撮影し、マグマ頭位(注2)の上昇と噴火が同期していることを確認した(図1)。
本研究の成果により、ミュオグラフィを用いたデータのリアルタイム動的処理による火山内部の3次元の高速可視化は、火山噴火の新たな噴火モニタリングシステムを提供するものであり、既存の噴火予測方法を高度化できると期待される。
成果内容
宇宙線に含まれる素粒子ミューオン(注1)を用いた固体地球のイメージング(ミュオグラフィ)は、1990年代に東京大学理学部で提案され、2006年に東京大学地震研究所の田中宏幸教授らが浅間山の透視を実現してから、急速に発展してきた。この研究は世界中の注目を集め、イタリアのエトナ火山、フランスのスフリエール火山、スペインのテイデ火山をはじめとする世界の名だたる活火山でミュオグラフィ観測が行われ、山体内部に潜むマグマの形状を視覚的にとらえるいわゆるレントゲン写真撮影において数々の成果が上げられてきた。しかし、火山の内部のマグマの動きをレントゲン動画として撮影するには、検出器の雑音レベルが高く、結果として時間分解能が低く、困難であった。
今回、田中宏幸教授らは雑音レベルを極限まで低減させるため、雑音となる放射線を選別・低減する多層式ミュオグラフィ検出器(カロリーメーター方式)の開発に成功した。検出器は6層の位置敏感検出器面とおよそ100放射長(注3)の厚みを持つ雑音遮蔽体(鉄、クロム及び鉛の混合体)から構成されており、粒子飛跡の再構築には検出器を直線的に通過した事象のみを取り出すアルゴリズムが採用されている。この検出器の開発により信号対雑音比が100倍以上向上した。
この低雑音・高感度ミュオグラフィ検出器を活動的火山に適用することにより、マグマ流路内の高い時間分解能でミュオグラフィを実施し、火山学的な対流・脱ガス・発泡を統一的に扱えることに成功した。2013年6月4日に噴火警戒レベルがレベル1からレベル2に引き上げられた薩摩硫黄島硫黄岳において、6月14日から噴火警報が解除される同年7月10日まで継続的にミュオグラフィ観測を行い、レントゲン動画を撮影した。ミュオグラフィ検出器がミューオンを受ける面積は約2平米、角度分解能は1.9度である。また、検出器は硫黄岳山頂からおよそ1.4km西に設置された。このような条件下で撮影された透視動画は気象庁による望遠観測(噴煙及び火映(注4))と比較された。結果、高さ400メートルの噴煙及び火映が観測された6月16日と200mの噴煙及び火映が観測された6月30日に顕著なマグマ頭位(注2)の上昇を撮影することに成功した。また、噴火が観測された両日から数日経た6月17日と7月2日にはマグマ頭位が200~300m下降し、火道内マグマ対流(注5)の定常状態に戻っていることが確認できた。
火山の大規模噴火は時として社会のシステムに大きな影響を与えるため、高精度な噴火及び噴火推移の予測が重要である。今回のレントゲン動画撮影の成功から、ミュオグラフィを用いてデータのリアルタイム動的処理によって火山内部を3次元で高速可視化することにより、火山噴火の新たな噴火モニタリングシステムへと進化する可能性を秘めていることが分かった。この結果を発展させることにより、火山浅部マグマの研究は大いに進み、火山科学のみならず固体地球科学に新たなパラダイムをもたらすことが期待される。
用語解説
(注1)ミューオン:素粒子の一種。電子と似たような性質を持つが、重さは電子の207倍、およそ100万分2秒で崩壊する不安定粒子である。
(注2)マグマ頭位:マグマ流路内におけるマグマ柱の先端部分をいう。
(注3)放射長:粒子が物質中で電磁波を中央の一点から周囲に放出することで自身のエネルギーをおよそ1/3に落とすまでに粒子が物質中を走る距離。
(注4)火映:火口中の火道上部に比較的高温のマグマまたは高温のガスが存在するとき、その上部に水蒸気や噴気があると、ふもとから見て火口直上が夜間、赤く映える現象。
(注5)火道内マグマ対流:地下深くのマグマだまりとマグマの出口である火口をつなぐ流路(火道)の間をマグマが上昇、下降を繰り返すことで対流が起きているような現象をいう。
図1 今回開発した多層式ミュオグラフィ検出器により撮影された、薩摩硫黄島内部の透視動画のサムネイル。マグマ流路が空の時は密度が低く(明るい色)マグマで満たされると、密度が高くなる(暗い色)。
No.18(2014年3月)特集:地震以外のゆれから地球内部を探る
日本海粟島沖に設置した新規開発の小型ケーブル式海底地震観測システム
篠原雅尚・金沢敏彦・山田知朗・町田裕弥・真保敬・酒井慎一
Marine Geophys. Res., doi:10.1007/s11001-013-9197-1, 2013
日本海粟島沖に設置した新規開発の小型ケーブル式海底地震観測システム
日本は沈み込み帯に位置しており、プレート境界である海溝付近では、度々大きな地震が発生しています。海底での地震観測は、地震発生を研究する上において、重要なことです。ケーブル式海底地震観測システム(以下、OBCS)は、データをリアルタイムで陸上に伝送できることなどから、海底における地震観測としては、最適な方法です。しかしながら、現在、海域に常設してある地震観測点の数は十分ではありません。そこで、地震研究所では、新しい小型のOBCSの開発を継続して行ってきました。 地震研究所が開発したOBCSは、インターネット技術を用いた通信回線の冗長化による信頼性の向上、最新半導体技術を用いた地震計部の小型化などが特徴です。データは、光ファイバーを用いて伝送され、1本のケーブルに複数の地震計が直列に接続できます。通信部は、イーサネットスイッチを持っており、通信路に障害が発生したときには、スイッチを切り替え、他の通信路を確保します。最新の半導体技術を用いることにより、地震計部は、従来に比べて、体積比で10分の1に小型化されており(図1)、地震計、通信部、および電源は、直径が約15cm、長さ約50cmの円筒形のカプセルに収納されています(図2)。海底ケーブルの埋設と同時に、容易に地震計本体を海底下に埋設することができます。埋設により、観測データの品質向上が期待されると共に、漁業活動などとの干渉を避けることができるようになりました。 図1今回新規に開発したOBCSの内部ユニット
図2 日本海に設置したOBCS地震計部の外観 日本列島の日本海側及び日本海東縁部には「ひずみ集中帯」が形成されていて、これまで大きな被害地震が発生しています。開発したOBCSの1号機は、2010年8月に新潟県岩船郡粟島浦村(粟島)の南方、1964年新潟地震の震源域直上に設置されました(図3)。設置されたOBCSは、全長は25kmであり、海底地震計ユニット4台が約5km間隔で接続されています。また、水深が20mより深い部分では、地震計、ケーブル共に、海底から約1mの深さに埋設しました。海底ケーブルの一端は、粟島に陸揚げされており、データはインターネットを用いて、粟島から、地震研究所に伝送されています。2010年の設置以来、観測が継続しており、システムを埋設した効果により、質の高い地震データが蓄積されています(図4)。
図3 設置したOBCSの位置
図4 2011年3月11日24時間の連続記録 なお、本論文は、Open Accessであり、http://link.springer.com/article/10.1007%2Fs11001-013-9197-1から自由にダウンロードできます。また、著作権は著者らが所有しております。
平賀岳彦准教授らの論文がNature誌に掲載
地球上部マントル内の拡散クリープ下でオリビン結晶は配列する
―オリビンの粒子形がマントル地震波速度異方性の成因?―
著者:宮崎智詞、末善健太、平賀岳彦
Nature Online Edition: 2013/10/17に掲載
Olivine crystals align during diffusion creep of Earth’s upper mantle
-Olivine crystal shape controls seismic anisotropy in the mantle?-
http://www.nature.com/nature/journal/v502/n7471/full/nature12570.html
成果の概要
上部マントルの主要鉱物であるオリビンが、粒界すべり卓越の拡散クリープ下で変形すると、結晶軸選択配向することをオリビンにおいて発見した。また、その配向パターンや強度は、温度条件やメルトの存在によって変化することも示した。これは、オリビン粒子形が特定の結晶面の発現により支配され、その発現が条件によって変化すること、および粒界すべりがその面で選択的に生じることで説明される。弾性異方性が強いオリビンが配向する事で地震波速度異方性が生じると期待され、その予想された異方性とその分布は、これまで強い異方性が観測されている上部マントル深さ130-210kmの領域に一致した。これまで、異方性の成因は、地球内部の転位クリープ(べき乗型クリープ)の結果とされてきたが、その数十年来の常識が見直される発見である。岩石に見られる他の鉱物の結晶軸選択配向および上部マントルよりさらに深い領域における地震波速度異方性が、今回発見されたメカニズムで岩石が流動した結果である可能性も出てきた。
本研究で予想された、マントルアセノスフェア内でカンラン岩の粒界すべり卓越拡散クリープ下で変形した場合のオリビンの粒子形とそれから予想される結晶軸配向の深度分布。観測された太平洋下での地震波速度異方性の分布が示されている。6角形、短冊形、丸型の粒子はそれぞれオリビンの低温、高温、ソリダス上での温度条件で現れる粒子形を現している。地震波速度異方性の特徴はオリビンの結晶軸配向パターンと強度から推定されている。VSH, VSV および VAve はそれぞれ、S波の水平、鉛直方向偏向波速度および平均速度である。
地球上部マントル内の拡散クリープ下でオリビン結晶は配列する ―オリビンの粒子形がマントル地震波速度異方性の成因?―
宮崎智詞、末善健太、平賀岳彦
Nature Online Edition: 2013/10/17(Japan time)
地球上部マントル内の拡散クリープ下でオリビン結晶は配列する ―オリビンの粒子形がマントル地震波速度異方性の成因?―
上部マントルの主要鉱物であるオリビンが、粒界すべり卓越の拡散クリープ下で変形すると、結晶軸選択配向することをオリビンにおいて発見した。また、その配向パターンや強度は、温度条件やメルトの存在によって変化することも示した。これは、オリビン粒子形が特定の結晶面の発現により支配され、その発現が条件によって変化すること、および粒界すべりがその面で選択的に生じることで説明される。弾性異方性が強いオリビンが配向する事で地震波速度異方性が生じると期待され、その予想された異方性とその分布は、これまで強い異方性が観測されている上部マントル深さ130-210kmの領域に一致した。これまで、異方性の成因は、地球内部の転位クリープ(べき乗型クリープ)の結果とされてきたが、その数十年来の常識が見直される発見である。岩石に見られる他の鉱物の結晶軸選択配向および上部マントルよりさらに深い領域における地震波速度異方性が、今回発見されたメカニズムで岩石が流動した結果である可能性も出てきた。 本研究で予想された、マントルアセノスフェア内でカンラン岩の粒界すべり卓越拡散クリープ下で変形した場合のオリビンの粒子形とそれから予想される結晶軸配向の深度分布。観測された太平洋下での地震波速度異方性の分布が示されている。6角形、短冊形、丸型の粒子はそれぞれオリビンの低温、高温、ソリダス上での温度条件で現れる粒子形を現している。地震波速度異方性の特徴はオリビンの結晶軸配向パターンと強度から推定されている。VSH, VSV および VAve はそれぞれ、S波の水平、鉛直方向偏向波速度および平均速度である。
火山灰サンプルから見た,霧島山新燃岳2011 年噴火の推移と2008 年以降の先駆的活動
鈴木由希 · 長井雅史 · 前野深 · 安田敦 · 外西奈津美 · 嶋野岳人 · 市原美恵 · 金子隆之 · 中田節也
Earth Planets Space, 65, 591–607, doi :10.5047/eps.2013.02.004, 2013
火山灰サンプルから見た,霧島山新燃岳2011 年噴火の推移と2008 年以降の先駆的活動
2011年の火山活動と2008年8月〜2010年6月の先駆的活動について,火山灰構成粒子の特徴·構成比·粒径分布,並びに,火山灰のバルク組成(全体の平均組成)をまとめた論文である.ここでは主な成果を紹介する.火山灰とは,直径が2mm以下の粒子からなる火山噴出物のことを指す.噴火直前までマグマであった”本質物質(マグマ物質)”と,火山体を構成していた”類質物質”という異なる起源の粒子があり,それらの比率は噴火へのマグマの寄与の度合いによって変化する.
マグマの寄与が大きい “マグマ噴火” では,火山灰と一緒に,マグマそのものが数cm大の軽石として噴出したり,溶岩として流出する.しかし多くの火山活動は,火山灰のみを放出する小規模噴火で始まり,また小規模噴火で終わることが多い(新燃岳では,それぞれ,2008年8月〜2011年1月19日と,2011年6月から8月; 図1).特に活動初期の火山灰についてマグマ物質の有無や量を調べることは,上昇しつつあるマグマの深度や規模を判断し,今後の活動を予測する上で極めて重要である.
新燃岳の2008年以降の噴火について,気象庁や鹿児島大等の協力を得ながら,火山灰即時観察を継続してきた.そのため2011年1月19日の噴火で初めてマグマ物質が出現したことを,同年1月26日以降の本格的なマグマ噴火の前に,見いだすことが出来た (http://outreach.eri.u-tokyo.ac.jp/ul/EVENT/201101_Shinmoe_Material-1.pdf; 8 vol%の軽石粒子;図2).2011年活動終期の火山灰についてもマグマ物質の存在を確認し(図2),さらに,噴火への外来水の関与の有無も考慮することで,2010年6月までを水蒸気爆発期,2011年1月19日をマグマ水蒸気爆発,2011年6月から8月をマグマ水蒸気爆発期,と定義した(図1).
図1 火山灰から推定された2011年と先行的活動の特徴.各ステージの火山灰の特徴を四角枠に示している.写真のソースについては,論文参照(オープンアクセス).
構成物に関する興味深いデータがある.マグマ物質が同量のサンプルについて,2011年1月末の最盛期前後で比較すると,新鮮溶岩/変質物質の比率が増加しているように見える(図2).これは, 1)火山体の変質部は破壊され易く,活動初期に選択的に噴出物になった,2)2011年1月末に火口に溶岩が定置した(図1),ことの双方の影響を見ているのかもしれない.
図2 火山灰構成物の時間変化(主に250-500μm径;オープンアクセスの論文参照).ローズカラーは全て2011年のマグマに由来するカテゴリーである.すなわち,噴火毎のマグマ物質(軽石とスコリア)や,2011年1月末に火口に定置した溶岩(図1)由来の粒子である.2011年6〜8月については,火口溶岩の変質が進んでいたため(図1),溶岩粒子の分類は試みていない.
2011年1月19日の噴火を境にして,火山灰バルク組成と遊離結晶(結晶のみからなる火山灰中の粒子)の種類に変化が見られる.これは,2011年に活動したマグマと,火山体構成岩石(過去噴火の噴出物)との系統差によって引き起こされた.バルクSiO2量は,2011年1月19日を境にして低下する(図3).これは火山体の平均的なSiO2量に比べ,2011年のマグマのSiO2量が低い事(図3)を反映している.遊離結晶は2010年までは両輝石+斜長石+Fe-Ti酸化物であるが,2011年1月19日以降は,これに,かんらん石が加わる(図1).これは,過去噴出物にはかんらん石斑晶がないか,あっても数百ミクロン程度までであるのに対し,2011年のマグマには1mm前後の斑晶が存在することで引き起こされた現象である.
図3 火山灰と岩石試料のバルクデータ.岩石について,2011年活動はSuzuki et al. (2013, JVGR), 過去噴火は田島•他(2013)のデータを引用.2011年噴火の岩石試料のSiO2平均量は,(白色軽石の噴出物に占める割合が5%未満であるので),57-58wt. %程度とみられる.一方,過去噴火については,59-63wt. %に集中する.K2O量が岩石試料に比べ火山灰で系統的に乏しいのは,SiO2に富みK2Oに乏しい変質物質を含有している影響である(論文参照;オープンアクセス)
小原教授が米国地球物理学連合(AGU)フェローに選出
米国地球物理学連合(AGU)は世界100ヶ国以上に約62,000人の会員を持つ世界最 大の地球物理学の学会です.AGUではその全会員の0.1%(1000人に一人)を上限として,地球惑星科学への貢献のあった会員をフェローとして選出しています.
2013年は 62名のフェローが選ばれましたが,日本からは小原教授が選出されました.これまで地震研究所の現職教授でAGUフェローに選出されたのは,上田誠也(1975年),茂木清夫(1982年), 深尾良夫(1997年)の各名誉教授(現在), 佐竹健治教授(2010年)および川勝均教授(2012年)です.