国際ミュオグラフィ連携研究機構:ハンガリー・イタリアとの協力に調印

地震研究所が参加している国際ミュオグラフィ連携研究機構が9月9日、国連大学でのシンポジウムを主催(東京大学未来ビジョン研究センター・国連大学サステイナビリティ高等研究所との共催)。ハンガリー・日本にイタリアが新たに加わり、ミュオグラフィ分野での協定に調印がされたことが、UTokyo FocusのArticlesで紹介されました。

【10/19(土)】講演会開催:市村強教授「高性能計算とAIによる地震シミュレーションの高度化」

10/19(土)市村強教授が、同日行われるホームカミングデーのイベントとして講演会「高性能計算とAIによる地震シミュレーションの高度化」を行います。

詳細は下記よりご確認ください。
http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/2019/09/03/homecomingday-3/

山陰地方の地殻内地震活動の季節変動性

T. Ueda and A. Kato (2019).
Geophysical Research Letters, 46, 3172–3179.
https://doi.org/10.1029/2018GL081789

地震活動は、降雨や灌漑などの地表や地下浅部に応力変化をもたらす現象に伴って季節変動を示すことがあると言われています。地震活動は大地震発生後に活発になる性質があるため、季節変動を含む長期的な地震活動の変動を知るためには、地震によって誘発された地震活動を取り除くことが重要です。我々は時空間ETASモデルと呼ばれる地震活動の数理モデルを用いて地震によって誘発される活動を取り除くことで、山陰地方のM(マグニチュード)3.0以上の地殻内地震の活動に対して季節変動性を評価しました。

その結果、山陰地方の地震活動は春と秋に活発になる傾向があることがわかりました(図1左)。さらに、過去に発生した大地震も春と秋に多く発生している特徴がみられることから、長期間にわたって地震活動に季節変動性があることが示唆されました(図1右)。

今回明らかになった季節変動は、春は雪解けによる地下浅部の応力変化、秋は降水量の増加による断層強度の弱化によって地震活動が活発になったものと解釈しました。今後、様々な領域で同様の検討を行うことで、地震活動の長期的な変動をもたらす原因の理解が深まることが期待されます。

図1(a)1980-2017年の期間における山陰地方のM3.0以上の背景地震活動度(地震によって誘発された地震を取り除いた地震活動)の月別頻度分布。(b)山陰地方で1850年以降に発生したM6.2以上の大地震の月別頻度分布。

長野県浅間縄文ミュージアム「フォーラム 2019年8月の浅間山噴火と火山観測」に市原准教授・武尾名誉教授がパネリスト参加

長野県御代田町にある浅間縄文ミュージアムにて、「2019年8月の浅間山噴火と火山観測フォーラム」が開催され、市原美恵准教授と武尾実名誉教授がパネリストとして参加しました。

130名程の地元の方々が参加され、前半は火山噴火の仕組みについてや今回の浅間山の噴火、地震研が長年してきている浅間山観測についてのお話がお二人からあり、後半では、堤館長の進行でパネルディスカッションがされました。

*8月の浅間山噴火につきましては、地震研HP「地震火山情報」でも研究速報が掲載されています。

 

【10月19日(土)】地震研ホームカミングデイへのお誘い

地震研ホームカミングデイへのお誘い

10月19日(土)は、本学のホームカミングデイです。
当日は、本郷・弥生キャンパス及び駒場キャンパスにおいて様々なイベントが開催されます。
地震研究所では、以下の企画を開催いたします。ぜひお立ち寄りください。

日時 :令和元年10月19日(土)
対象 :一般の皆様(一部対象者限定の企画あり)
*地震研究所の卒業生、ご家族を優先いたします。
詳細 :ホームカミングデイへのお誘い

<一般向け>
○講演会「高性能計算とAIによる地震シミュレーションの高度化」
講師:市村 強 教授
時間:11:00~12:00
場所:地震研究所1号館2階セミナー室

○地震研究所図書室展示「幕末の江戸を襲った地震と台風」
時間:10:00~13:00 自由見学
場所:地震研究所1号館2階 コミュニケーションラウンジ

<対象者限定>
○地震研究所同窓会
時間:13:30~15:30
対象:地震研究所OBOG(学生・教職員)及び在籍者
場所:地震研究所1号館2階 コミュニケーションラウンジ

※東京大学ホームカミングデイの詳しい内容については、こちらをご覧ください。

【アクセス】
〒113-0032 東京都文京区弥生1-1-1(キャンパスマップ)(アクセスマップ)