海半球センターの竹内希准教授、川勝均教授、塩原肇教授らの研究グループによる長期海底地震観測に関する研究成果が、本学ウエブサイトに掲載されました。ぜひご覧ください。
掲載URL:https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/articles/z0508_00121.html
海半球センターの竹内希准教授、川勝均教授、塩原肇教授らの研究グループによる長期海底地震観測に関する研究成果が、本学ウエブサイトに掲載されました。ぜひご覧ください。
掲載URL:https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/articles/z0508_00121.html
地震研究所と参加者とのコミュニケーション促進の場である「懇談の場」が2019年5月11日に開催されました。
今回は、太平洋の海洋底に広帯域海底地震計・電磁力計を展開するプロジェクト:「太平洋アレイ」の展開について、 海半球観測研究センターの川勝 均 教授 にお話しいただきました。
過去に開催された「懇談の場」
ニュースレターPLUS:ダウンロード
太平洋アレイHP:http://eri-ndc.eri.u-tokyo.ac.jp/PacificArray/index_j.html
次回日程は、また決まり次第告知させていただきますが、「データ同化関係」をテーマに、長尾大道准教授にお話しいただく予定でおります。お気軽にお越しください。
蔵下 英司1, 佐藤 比呂志1, 酒井 慎一1, 平田 直1, Ananta Prasad Gajurel2, Danda Pani Adhikari2, Krishna Prasad Subedi 3, 八木 浩司4, and Bishal Nath Upreti3,5
1)東京大学地震研究所, 2)トリブバン大学, 3)ネパール科学技術院, 4)山形大学, 5)ザンビア大学
Kurashimo, E., Sato, H., Sakai, S., Hirata, N., Gajurel, A. P., Adhikari,D. P., et al. (2019). The 2015 Gorkha earthquake: Earthquake reflection imaging of the source fault and connecting seismic structure with fault slip behavior. Geophysical Research Letters, 46, 3206–3215. https://doi.org/10.1029/2018GL081197
2015年4月25日に発生したネパール・ゴルカ地震(Mw7.8)は,カトマンズをはじめとして約9000人の死者を伴う甚大な被害を発生させました.この地震は,インドプレートとユーラシアプレートの境界で発生した地震です.ヒマラヤ地震発生帯は,典型的な大陸衝突型のプレート境界に位置していますが,衝突帯のテクトニクスを理解し,そして本地震の発生原因を検討する上で重要となる詳細な震源分布や速度構造に関する知見は十分ではありませんでした.そこで,震源域中央部を横切る測線で稠密余震観測を実施し,取得データにトモグラフィ解析・自然地震反射法解析・初動メカニズム解析を適応しました.得られた構造と地震時の断層面上のすべり量(Elliott et al., 2016)との比較を図に示します.すべり量が大きかった領域(図cの青色領域)では,断層面の傾斜角が変化し,断層面近傍では地震波のP波速度が高速度な特長が分かりました.すべり量が大きかった領域の浅部側における断層面近傍は,低速度な特長が示されましたが,さらに浅部側の,すべり量が浅部に向かって減少する領域でアフタースリップが推定されている領域(Mencin et al, 2016; 図cの紫色領域)には,断層面近傍に高速度な領域が認められれました.これらの結果は,断層面近傍における物質構造の変化が,地震断層のすべり挙動に影響を与えている可能性を示唆しています.
【参考文献】
Elliott, J. R., Jolivet, R., González, P. J., Avouac, J. P., Hollingsworth, J., Searle, M. P., & Stevens, V. L. (2016). Himalayan megathrust geometry and relation to topography revealed by the Gorkha earthquake. Nature Geoscience, 9(2), 174–180.
Frohlich, C. (1992). Triangle diagrams: Ternary graphs to display similarity and diversity of earthquake focal mechanism. Physics of the Earth and Planetary Interiors, 75(1‐3), 193–198.
Mencin, D., Bendick, R., Upreti, B. N., Adhikari, D. P., Gajurel, A. P., Bhattarai, R. R., et al. (2016). Himalayan strain reservoir inferred from limited after slip following the Gorkha earthquake. Nature Geoscience, 9(7), 533–537.
火山の研究がどのようにされているかを紹介する動画:Messages from Volcanoe -火山噴火の解明を目指して- が、youtube地震研チャンネルおよび広報アウトリーチ室HPにて公開されました。ぜひご覧ください。
2019年4月7-12日まで開催されたEGU General Assembly 2019(欧州地球科学連合2019年大会)にて地震研展示ブースを出展し、研究所の紹介や国際室の招聘制度への応募呼びかけがされました。また、今回初めて世界の火山・プレート地図の配布もされました。
ニュースレターPLUS30号特集:「太平洋アレイ」展開開始!が、刊行されました。
巨大地震津波災害予測研究センターの長尾 大道 准教授が、本学ウェブサイトの「教員紹介」にて紹介されました。ぜひご覧ください。
掲載URL:https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/features/voices051.html
締切:2019年8月16日(金)
詳細:2020年度国際室外国人客員教員の推薦公募について(依頼)
東北地方太平洋沿岸域が沈降するメカニズムを解明 -超巨大地震サイクル後半の沈降速度の増加-
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物質科学系研究部門の岩森光教授らによる、超巨大地震サイクルに伴う東北地方太平洋沿岸域の沈降メカニズムに関する共同研究の成果論文「Mechanism of subsidence of the Northeast Japan forearc during the late period of a gigantic earthquake cycle(超巨大地震サイクル後半における東北日本前弧域の沈降のメカニズム)」が、4月5日に国際学術誌「Scientific Reports」のオンライン版に掲載されました。
詳細は、京都大学からのプレスリリースをご覧ください。
*東北地方太平洋沿岸域が沈降するメカニズムを解明 -超巨大地震サイクル後半の沈降速度の増加-(京都大学プレスリリース資料へ)