【発表のポイント】
1 桜島火山と霧島火山の地下に、巨大で長寿命なマグマ貯留域がイメージング確認された。
2 一方で、GNSS観測 等で捉えられる地盤変動源は、この巨大なマグマ貯留域全体ではなく、
その端部の小規模で短寿命なマグマだまりに対応する。
3 通常規模の噴火活動の大部分は、巨大マグマ貯留域全体ではなく、その縁を上昇する少量の
マグマによって発生する。
【概要】
火山の地下にマグマがどのように蓄えられ、どこを上昇して噴火に至るのかは、火山の理解や、噴火
予測の根幹に関わる重要課題です。
九州大学大学院理学研究院附属地震火山観測研究センターの相澤広記 准教授、および東京大学地震
研究所の小山崇夫 准教授、上嶋誠 教授、京都大学の宇津木充 准教授、東京科学大学総合研究院多元レ
ジリエンス研究センターの神田径 准教授、東京大学先端科学技術研究センターの角野浩史 教授らの研
究グループは、活発な活動を続ける桜島火山、霧島火山においてMT法電磁探査 *21 を実施し、両火山の
地下には共通して、巨大で長寿命な珪長質マグマ貯留領域に対応すると考えられる電気を流しやすい領
域 (低比抵抗領域)が存在することを明らかにしました。その一方で、GNSS観測等で検出される地下の
膨張・収縮源は、こうした巨大な貯留領域そのものではなく、その端部に位置する、より局所的で寿命
の短いマグマだまりに対応していることが示唆されました。噴火時に地表へ向かうマグマは、巨大マグ
マだまり全体から一様に供給されるのではなく、その縁辺部を通って上昇することが示唆され、人間の
時間スケールで観測される噴火現象の多くは、巨大系そのものではなく、その縁辺部のごく一部の活動
として理解できることが提案されました。
これにつきまして、九州大学よりプレスリリースがされました。
詳細:https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/researches/view/1465(九州大学HP)
