東京大学地震研究所(所長 古村孝志)は、文部科学省が実施する科学技術基礎調査等委託事業「森本・富樫断層帯における重点的な調査観測」(代表:京都大学防災研究所 岩田知孝、以下「本事業」)の一環として、森本・富樫断層帯の長期評価の精度向上を目的とする反射法による地下構造調査を令和4年度および令和5年度の2か年に亘って計画しています。令和4年度は、本断層帯中央部において深部構造探査を実施し、断層形状や盆地構造の手がかりとなるデータを取得しました。
令和5年度は、石川県河北郡内灘町内の海岸線付近を起点として金沢平野北部、砺波丘陵、砺波平野南部を横断し、富山県南砺市内の砺波平野南西側縁辺部付近に至る全長約32 km の調査測線、および金沢市北部と河北郡津幡町境界付近の全長約2 kmの調査測線(資料1の測線位置全体図を参照して下さい)において、10月中旬から地下構造探査を実施します。
「令和5年度 森本・富樫断層帯における深部・浅部高分解能構造探査」 の実施について