基地の西側の山の上からは,南極にそびえる活火山エレバスがよく見えました.白く大きな山体と,山頂火口から常に噴き上がる噴煙はとても印象的です.(腕が悪いので,小山悦郎さんのようには撮れませんでした)
南極にもあります
立ち入り禁止
食堂その1
午前中に1902年にスコットが建てた小屋の内部を見学する機会がありました.僅かな補修はされているものの,100年間も南極の暴風雪に曝された木造建築とは思えないほどしっかりしていました.
ここは,1901-1904年のDiscovery Expeditionの際,1902年にスコットが建てた小屋の食堂です.以前は自由に見学出来たらしいのですが,南極遺産保護のため10年ほど前に鍵が掛けられました.今回,見学する機会が設けられたので同行しました.内部はそのままの状態で保存されており,食糧兼燃料として捕獲したアザラシが積まれたままになっていた.1902年以後も何度となく利用されたせいか,煤と油脂の臭いが染みついていました.
食堂その2
南極の南は?
LC-130
サウス・ポール
【Amundsen-Scott South Pole Station】
日本を発って10日,南極点基地に到着しました.ここは南緯89度59分,標高2836mです.南極点までは,歩いて数分というより基地の片隅にあります.現在,気温は-25℃,気圧は684mb.屋外に出ると顔の露出した部分が痛くなり,室内に入ると眼鏡が凍結します.
マクマード基地もそうですが,南極点基地でもニュージーランド標準時を使用しています.クライストチャーチ ~ マクマード基地 ~ 南極点基地は航空機で頻繁に往来があるからなのでしょう.
【Ceremonial South Pole】
南極条約締結を記念して立てられた記念のポール.これを囲むように南極条約の原署名12ヶ国(アルゼンチン・オーストラリア・チリ・ロシア・ニュージーランド・ノルウェー・アメリカ・連合王国・フランス・日本・ベルギー・南アフリ カ)の国旗が半円形に並んでいます.(床屋さんのポールサインみたい)