3.11 観測開発基盤センター

教授新谷昌人,森田裕一,中井俊一(兼任),小原一成,酒井慎一(兼任),清水久芳(兼任),篠原雅尚
准教授平賀岳彦(兼任),三宅弘恵(兼任),望月公廣(兼任),中川茂樹(兼任),鶴岡 弘(兼任)
助教悪原 岳,蔵下英司(兼任),小河 勉,高森昭光(兼任),武村俊介,竹尾明子
特任研究員田中優作
学術支援専門職員渡邊倫子
技術補佐員安部恵子,藤田園美,五十嵐仁美,工藤佳菜子,二瓶陽子,長田志保
外来研究員野村麗子,大橋正健,高橋弘毅,山田知朗,吉開裕亮
大学院生馬場 慧(D2),前田拓也(M1),高野洋輝(M1)

観測開発基盤センターは,平成22年4月の地震研究所の改組に伴い,これまで地震予知研究センター,火山噴火予知研究センター,強震観測室,研究部門などに配置されていた教員の一部を観測,機器開発という視点で再編成して,研究所の持つ地震観測網,火山観測網,強震観測網,分析装置に大きく関連する研究分野や観測機器の開発を強化のために設置された.本センターは,全国にある本研究所の観測所等の観測拠点とテレメータ観測網を活用した観測研究を推進するとともに,その高度化に必要な観測機器,データ伝送・流通システムの研究開発を図り,地震・地殻変動・火山・電磁気現象に関する広範な観測研究を進めている.地震や火山など地球で起こる現象を解明する研究は,自然界で起こることに疑問を持ち,それを解明するために現象を正確に捉えることが出発点であり,戦略的な観測と新たな観測システムや解析手法の開発を通して,新たな視点から地球を捉える姿勢が不可欠である.このような観測研究と技術開発を併せて推進していることが本センターの大きな特徴である.

 本センターでは地震・火山・強震・電磁気・地殻変動の観測網を維持・保守するとともに,地震・火山観測機器,強震観測機器,地球電磁気観測機器及び分析装置の維持・管理・活用等の研究支援,観測機器開発をすることも行っている.そのため,本センターでは他の研究センターや研究部門と兼任して,両者の研究資源を用いて研究を進める教員が多い.ここでは,他のセンターの章での記載の重複を避け,このセンターが中心となり実施した内容を中心に記載した.